父と母が寝込んだ。
私が家事代行をした。
朝作った料理は不評だった。
それを残飯入れに捨てた。
朝食の片付けが済んだらすぐ昼になった。
両親の膳を運んだ後、自分の昼食を簡単に済ませた。
夕食は完食だった。
嬉しかった。
TVでシリア情勢のドキュメントを観た。
アサド政権による政府軍の無差別攻撃。
子どもがバンバン死んでいた。
銃殺、焼死、圧死、出血多量。
見事なまでに普段着の子どもを殺す。
病院で、血だらけで横たわっている子どものパジャマ。
シリアも日本も、子ども用パジャマの柄ってあまり変わらないんだなと思った。
可愛いらしいピンク色のズボンには失禁の染み。
紛争の国に生まれたって、女の子はピンクが好きだよね。
かわいそうに、かわいそうに。
恐かったよね。
その子は目もつぶらず死んでいた。
私は父から母に移ったインフルエンザウイルスを何より警戒し、
今夜の空爆の可能性については考える由もない。
職場でまた見つけた決定的な不正。
弱い立場の人を騙して、それを許しているこの小さなコミュニティー。
今度こそ絶対に逃すまい、と思って、
明日が来ると信じて眠る。