この人生が終わっても身に纏っていたい記憶がある。
実家の庭に咲く花に囲まれた母の笑顔、
幼い私を少し離れた場所から見守る父の眼差し、
交差点で私を見つけて微笑みながら手を振る彼の姿、
初めて独り暮らしをした街の、よく通ったファミレスまでの道、
劇場の楽屋口、終演間際の誰も居ないロビー、
一緒に悩みながら働いていた仲間との何気ない会話。
そして今、またかけがえのない一場面が心に生まれてることに気付いた。
たぶん私、
今の部下と、たくさんの地元のお客さんと、笑いながら仕事してたこと、一生忘れない。
あの明るい窓口ロビーの風景は、
私の魂から消えることは決してないだろうと思うのです。
最後にこんなご褒美が待っていたなんて。
苦しかったけど、本当に感謝です。
来年3月まで、このまま全力でがんばります。