この回は昨日より連続しております。
はい。
関東平野の最果ての地から東京に白鳥の湖を観に来た両親と
東京の最果ての地から集合をかけられた妹。
終演後、ゴハンを食べに行った。
父の「どうせだから美味いものを食わせてやろう」発言に一同は盛り上がった。
で、ふぐ。
私は喜んだ。しかし、母と妹はぶーたれている。
そもそも群馬には海がない。なので鮮度を要するお魚には元々縁遠いのだ。
私も東京に来るまでふぐなんて食べたことがない。
多分、母も妹も馴染みがない故、毒を恐れているんだろう。
母は「やーよ、ふぐなんておっかない。頼んだっておかーさんは食べないからね。」と言い張っている。
目の前にふぐ刺し、から揚げが並ぶと私と父は喜んだ。
その様子を見て妹もふぐ刺しを口にし、その味に感激していた。
「絶対美味しいからお母さんも食べてみなよ。」と全員で薦めてみたのだが、「やーよ」の一点張りだ。
そうこうする内にその他の料理も運ばれてきたので、皆の焦点がふぐから外れてきた頃、
「あら、これ美味しいじゃない。」とふぐを食べる母。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・全部食べるなよ。
終演時間が遅かったため、両親はホテルを予約していた。
妹も東京の最果てに住んでいるため、泊まることになっていた。
しかし。
なんだって私まで宿泊しなきゃいけなかったんだろう。劇場から自宅まで地下鉄で1本だぞ。
なんか、乗り換えて、赤坂まで。
つうか、もっと近くに幾らでもホテルあるのに、なんで赤坂・・・・・・・・・・・。
移動中、ご一行は、父、母、私、妹の順に常に1列に並び行動していた。
意味はない。意味はないけど、さながら「たぬきご一行様」であった。
部屋は父母・私妹に別れていたけど、彼らは私たちの部屋に電話をかけまくっていた。
「明日は何時集合だぞ」「早く寝なさいね」「朝食は和と洋が選べるからな」「ちょっとメイク落とし貸して」等々・・・・・・・・・・・・・・。
いっぺんに言わんかい。
朝は朝で7時くらいから「起きてる?」「朝食は○時からだからな」「よく眠れた?」「ちょっともうお腹空いちゃったからゴハンに行きましょう」等々・・・・・・・・・・・・。
修学旅行生か。
母は朝食の残りを、家で留守番中のバーシア(我が家の犬くん)に持って行こうか悩んでいたので、3人で真剣に阻止しました。
元々我が家は、母以外個人主義人集まりなので、私を含め一家の団欒などは煙たがる。
クリスマスも誕生日も、家族で祝う習慣がない。
家族旅行にも滅多に行かない。
小さい頃に行った頃があるのは、父の趣向により冬の日本海。夏の日本海(泳げない)。
そんな一家が久々に遠出で集合したら、結構楽しかった。
おじいちゃんもおばあちゃんも死んじゃって、私と妹に伴侶ができる当てはまだなく、
私の家族って、この3人しかいないんだ・・・・と思ったらちょっと切なくなった。
親ももう歳だし、あんまり心配はかけたくないなぁ・・・・・・。
ご一行は11時にホテルで解散。
解散に至るまで、白鳥の湖に関しての話題は一切出ませんでした・・・・・・・・・・・。
母が「あの人は絶対小さんの息子だ」と言う以外は。
なんか疲れたわ。楽しかったけど。