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THE SPANGLE IDENTITY



1998年の私。

結局ね、浪人しても第1志望の大学には入れなくて。

第1志望どころか、受けた大学、全部落ちるという事態に。受けた大学が全て不相応だったんです。これは自覚あります。受かるとも思わず、だけど受からないとも思えず、雲の中を歩くような感じで。

雲の中は無意識なら歩けるんです。
それが空中であることを自覚してしまったら、ただ落下するだけ。だから、地に足がついていない感覚はありつつも、精神のバランスを保つために雲の中を止まらずに歩くんです。

普通なら20歳ともなれば傷ついてでも現実を分かり出す時期ですが、その約20年後に解離性障害と診断されたことを思えば、あの現実感のなさもなんか納得できる気がする。
あのときの私には理想も現実も暈かす雲が必要でした。

話を戻しますと、
それでも3月後半に這々の体で受けた大学になんとか合格し、その年の春から大学生になれました。
父は落胆し、今度は予備校に通ってもう1年浪人することを勧めてましたが、私が浪人生活に疲れ切ってしまって、もうイヤだ、と拒絶しました。

望んだ東京での生活ではなかったけど、埼玉の奥地に部屋を借り、一人暮らしも始め。
ここなら東京まで直通で50分。電車も1時間に4本。
山奥から出てきた私にとっては、十分に都会でした。

でもね、大学には1ヶ月で行けなくなったんです。
女子校女子寮上がりで、しかも1年宅浪してたせいか、女子学生が1/5しかいない環境に適応できない。これまで友達作りに困ったことなんてないのに、気軽に話せる友達ができない。
そうなると、第1志望だった大学が余計に良く見えて、やっぱりもう1年浪人した方が良かったんじゃないかと更にドツボにハマって、ゴールデンウィーク過ぎには引き篭ってました。

それから夏までは何もしていません。ほぼ記憶もない。ただただ殷々鬱々とした一人暮らし生活で、ブツブツとものを書き連ね、拒食と過食を繰り返してました。

でも、そもそもが内に篭り切れない性格なのでしょう。
夏休みに1ヶ月、住み込みのリゾートバイトを始めたんです。リゾートバイトって言っても、地元がリゾート地の近くなので、ほぼ地元でバイトしてたみたいなものなんですが。
そこでは仲間に恵まれて、仕事も楽しくて、リゾート地だから空気は澄んでるし、住み込みだから割と規則正しい生活をして、割と深い話もできる人に会えたりとか、好きな人ができたりとか(笑)、諸々あって夏が終わる頃には引き篭りから脱出してました。
髪型変えたり、ファッションも流行りに寄せたり、ちょっと痩せたのもあって、外に出ようという気になった。相変わらず大学には通えなかったけど、もう1回だけ第1志望の大学受け直そう、それでダメなら来年の春から今の大学にちゃんと通おうと気持ちが切り替わり。

埼玉のアパートに戻ってからは、大学の図書館に毎日通って受験勉強して、家庭教師のアルバイトも始め、音楽もちゃんとやりたいと思ってボイストレーニングにも通い始めて。気持ちはどんどん外に向いて行きました。

この、ボイストレーニングスクールでのトレーナーとの出会いが、私の人生を大きく狂わす、というか、変える、というか、とにかく、その後エライことになっていくわけです。

そんな感じで、子ども時代の落日のような、大人への夜明け前のような、そんな私の1998年でした。
by spangle.identity | 2017-11-04 07:11
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